2023.10.31 仙山線 面白山高原ー山寺 仙山線を代表する俯瞰、といえば奥新川の林道俯瞰が第一に挙げられるだろう。一面の深い山の中に、ぽつんと見える赤い鉄橋。知名度、ポテンシャル共に第一級の撮影地であることに間違いはない。しかし、少々 “スケール感” に不足があるのではないか? 上には上があるはずだ。そしてたどり着いたのがここ、奥羽山脈に位置する中面白山付近からの大俯瞰である。仙台と山形を結ぶ仙山線、その二都市を分け隔てる山脈の稜線上から撮影しようという魂胆である。まさしく一番上からの撮影といえる。バリ晴れ、俯瞰日和のチャンスを虎視眈々とうかがっていた。最初の機会は2023年5月の中旬。一面が緑になった時期を狙って訪れた。登山道を登ること2時間、眼下には思い描いていた通りの雄大な景色と、谷間を縫う1本の線路がまさしく見えた。あれから約半年、紅葉の季節はいったいどんな景色を見せてくれるのだろうか? 10月の最終日、2度目の撮影に向かった。狙うは15時台の列車。13時の列車で駅に降り、登山を開始。2時間後、眼下には思い描いていた以上の景色が広がっていた。逆光に霞んだ紅葉の谷間に線路が輝いていた。そこには確かな存在感があった。大興奮でカメラを構え、間もなく現れる列車を待った。 現在、仙台と山形を結ぶ道路には主に二つのルートがある。一つは笹谷峠を通るルート、もう一つは関山峠を通るルートである。しかし、いずれも仙山線の通るルートからは大きく迂回しており、面白山付近で県境を越えるものは鉄道のみである。短い区間ながらも仙山線の峠越えに山深さを感じるのは、この点が大きいのではないかと思う。 1時間後の列車まで粘って撮影を続けていると日没の時刻になった。さあ、帰ろう。改めて仙台側の景色と山形側の景色を目に収め、機材を片付けた。夕方の稜線は最初から最後まで一人きりであった。次第に霧が出てきて線路はいつの間にか見えなくなった。 2024年10月19日 公開 コメントはこちらのフォームからお願いします。(一言でも構いません。)https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOgEpCaIaTi8WL35ExGBqrvofES0oCWSJtzg8BPeQB8TRxDQ/viewform?usp=sf_link お気に入りの写真に戻るフロントページに戻る