2026.7.11 山形線 板谷ー庭坂

置き換えが迫る719系。
撮っておきたいという気持ちはありつつも、6月はSL土津の撮影で忙しく、気がつけば7月になっていた。
7月第2週の週末、ようやく久々に719系を撮影する機会が訪れた。

雨と汗で全身びしょ濡れになりながら、仙山線で「おもいで作並・山寺号」を撮影。
その後、夕方から板谷峠区間へと向かった。
道中、線状降水帯にかかった福島JCT付近では、前を走る車さえよく見えないほどの激しい雨に見舞われた。

大雨と719系が撮れるかも?

雨雲レーダーとにらめっこしながら移動するものの、不安定な天候を狙うのは難しい。
庭坂付近まで来ると雨脚は弱まり、視界も次第に開けてきた。
これ以上、激しい雨は期待できそうにない。
そこで狙いを変え、俯瞰ポイントへと向かう。

予想どおり、李平から見渡す山々には霧が立ち上っていた。
まずは、間もなくやって来る18時台の普通列車を撮影する。
良い雰囲気で撮影できたが、本命はその1時間後の列車だ。

いつの間にか雨はやみ、辺りではヒグラシが鳴き始めていた。
眼下を流れる松川から湧き上がる川霧は、立ち上っては消え、再び姿を現す。
まるで生き物のように形を変える霧を眺めているうちに、列車の通過時刻が迫ってきた。

通過数分前、滞留した霧が線路を覆い隠してしまった。
「見えてくれ、見えてくれ」と祈るように待っていると、霧は少しずつ上昇し、その切れ間から線路が顔をのぞかせた。

そして、ここぞというタイミングで、霧の向こうに輝くヘッドライトが見えた。

2026年7月26日 公開