宮守ー柏木平

SL銀河は、2014年4月に釜石線の花巻~釜石間に運行を開始した。9年の間、東日本大震災からの復興支援と地域活性化に大きく尽力した。しかし、2023年6月、客車の老朽化を理由にその運行を終了した。

宮沢賢治の故郷、花巻を起点に、民話の里である遠野を経て、険しい仙人峠を越え、鉄のまち釜石へと至る釜石線。SL銀河の魅力は、変化に富んだ見どころの多い沿線風景にあった。そして、もう一つの魅力は、地域の人々に愛され、密着したSLであったことだ。列車が走るたびに、沿線では多くの人が手を振り、その姿を見送っていた。SL銀河は、単なる観光列車ではなく、地域の人々に笑顔と活力を与える特別な存在であった。

撮影年月:2022年5月~2023年6月

撮影区間:釜石線(花巻~釜石)、東北本線(花巻~盛岡)

枚数:135枚

SL銀河は花巻~釜石を2日間で1往復する。1日目は花巻から釜石へ向かう。

  • 花巻~遠野(1日目)
似内ー新花巻

花巻を出発し、北上川を渡る。

似内ー新花巻
似内ー新花巻
花巻ー似内

花巻を出発し、北上川を渡る。

似内ー新花巻

SL銀河とともに蜂がこんにちは。

新花巻ー小山田

新花巻にて、行ってらっしゃい。

晴山ー岩根橋
晴山ー岩根橋

晴山を過ぎると線路は猿ヶ石川に並行し、カーブが多くなる。

晴山を過ぎると線路は猿ヶ石川に並行し、カーブが多くなる。

宮守ー柏木平
宮守ー柏木平

25‰の勾配で、煙が期待できる区間。

荒谷前ー岩手二日町
荒谷前ー岩手二日町
荒谷前ー岩手二日町

鱒沢を過ぎると、遠野盆地に入る。12時のチャイムとともに汽笛が聞こえてきた。

鱒沢を過ぎると、遠野盆地に入る。12時のチャイムとともに汽笛が聞こえてきた。

綾織ー遠野
岩手二日町ー綾織
綾織ー遠野
荒谷前ー岩手二日町
綾織ー遠野
荒谷前ー岩手二日町
綾織ー遠野
遠野
遠野

SLも乗客も撮り鉄も遠野で一休み。

  • 遠野ー釜石(1日目)
遠野ー青笹
岩手上郷ー平倉

福寿草。汽笛とともに春を告げる。

福寿草。汽笛とともに春を告げる。

民家の庭にしっとりと。

青笹ー岩手上郷

民家の庭にしっとりと。

平倉ー足ヶ瀬

平倉ー足ヶ瀬が1日目のハイライト。

平倉ー足ヶ瀬

それぞれ好きな場所からお見送り。

平倉ー足ヶ瀬

盛りは今。

足ヶ瀬ー上有住

足ヶ瀬発車。

足ヶ瀬ー上有住
足ヶ瀬ー上有住
足ヶ瀬ー上有住
足ヶ瀬ー上有住

足ヶ瀬トンネルを抜け、峠を下る。

陸中大橋
上有住ー陸中大橋
上有住ー陸中大橋
陸中大橋ー洞泉
上有住ー陸中大橋

今日も時間通り。

釜石

釜石到着。1日目が終わった。

釜石
釜石
釜石

釜石到着。1日目が終わった。

  • 釜石~遠野(2日目)
釜石
釜石
釜石
釜石
釜石ー小佐野
釜石ー小佐野

釜石を出発すると、急勾配が続く。洞泉ー陸中大橋は、仙人峠越えの助走区間。2日目のハイライトである。

洞泉ー陸中大橋
洞泉ー陸中大橋
洞泉ー陸中大橋

緑のトンネル。

洞泉ー陸中大橋
洞泉ー陸中大橋
洞泉ー陸中大橋

陸中大橋ー上有住ー足ヶ瀬は、釜石線で最大の難所である仙人峠越えの区間である。実際の線路は仙人峠を南側に迂回し、2つの峠を越えている。陸中大橋ー上有住間では土倉トンネル(2975m)で土倉峠を越え、上有住ー足ヶ瀬間では足ヶ瀬トンネル(1931m)で栗ノ木峠を越えている。

陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住

陸中大橋を発車するとすぐに列車はトンネルに突入する。全長1280mの第二大橋トンネルである。特徴的なのはその形である。Ω状のループになっており、入口と出口で進行方向が約180度異なっている。トンネル内は全区間に23‰の急勾配、そしてR250からR300の急カーブが続く。SL現役時代、このトンネルが釜石線で最大の難所であった。

陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住

第二大橋トンネルを抜けた。通常のトンネル出口とは異なり、非常に重厚な造りをしている。トンネルで煙に巻かれる乗務員の負担を軽減するため、かつてはこの上に大型送風機が設置されていた。トンネル内の空気を陸中大橋側に押し出す仕組みで、その効果は絶大だったものの、陸中大橋側の出口からの黒煙の噴出が激しく、鉱山社宅住民からの抗議によってこの送風機の使用は取りやめになった。その代わりとして、トンネル内に6基の送風機が設置され、陸中大橋口に建てられた高さ27mの排煙塔から煙を排出していた。(出典:レイルマガジン第296号 「SL甲組の肖像」釜石機関区)

陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住

真っ赤な鬼ヶ沢橋梁。

陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住

SL銀河の客車はキハ141系改造車(PDC)であり、動力をもった気動車である。大きな役割の一つとして、SLの負担軽減のための急勾配区間での後押しがある。トンネルが連続する仙人峠越えの最深部、SLの煙は控えめである。裏方でPDCは力いっぱい押している。

上有住ー足ヶ瀬

SL銀河に出会った場所。

足ヶ瀬トンネルでサミットを越える。遠野までひたすら下っていく。

足ヶ瀬トンネルでサミットを越える。

遠野までひたすら下っていく。

足ヶ瀬ー平倉
足ヶ瀬ー平倉
足ヶ瀬ー平倉
岩手上郷

2日目も遠野で休憩時間。

  • 遠野~花巻(2日目)
綾織ー岩手二日町

民家の裏手に春を見つけた。

綾織ー岩手二日町

遠野盆地をのんびりと。

遠野盆地をのんびりと。

遠野ー綾織
遠野ー綾織

風の丘。

綾織ー岩手二日町
鱒沢ー柏木平
鱒沢ー柏木平
鱒沢ー柏木平
鱒沢ー柏木平

雑木林を抜けて。

鱒沢ー柏木平
柏木平ー宮守

釜石線の篠直。

土沢ー小山田
土沢ー小山田
土沢ー小山田
土沢ー小山田
土沢ー小山田

胸の鼓動がぐんぐんと。

新花巻ー似内
新花巻ー似内

新花巻発車。

次は終点、花巻。

新花巻ー似内
似内ー花巻
似内ー花巻
新花巻ー似内

SL銀河を撮る”わたしたち”

SL銀河の運転は花巻~釜石間であるが、拠点は盛岡にあるため、盛岡~花巻間(東北本線)は回送運転が行われる。この際、SLは後ろにぶら下がり、PDCが先頭で牽引する。急勾配での後押しと並んで、PDCの大切な仕事である。

  • 盛岡~花巻の回送(1日目)
日詰
日詰
日詰
  • 花巻~盛岡の回送(2日目)
花巻空港
花巻空港
花巻空港

世界観の原点。

花巻空港ー石鳥谷
花巻空港ー石鳥谷

2日間の運転を終え、盛岡に帰ってきた。

盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター

静かに、淡々と。

盛岡車両センター
盛岡車両センター

2023年3月20, 21日、営業運転開始を一週間後に控えたSL銀河の最後の試運転が行われた。3月21日は、沿線5市町村に住む小学生とその家族が招待され、特別な運転を行った。通常とは異なり、釜石の発車は午後3時前。遠野を過ぎると夜汽車となった。

陸中大橋ー洞泉
洞泉ー陸中大橋

きらり。

陸中大橋ー上有住
陸中大橋ー上有住

今日だけのシルエット。

柏木平ー宮守

ハイライトはめがね橋。

ハイライトはめがね橋。

土沢の街を発車。

土沢ー小山田

土沢の街を発車。

盛岡車両センター
盛岡車両センター

2023年6月10, 11日、SL銀河は最終運行を迎えた。

盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター
盛岡車両センター

終わりの始まり。

盛岡
盛岡
似内ー新花巻
似内ー新花巻
新花巻ー小山田

みんなでありがとうを。

平倉ー足ヶ瀬
上有住ー陸中大橋 2023.6.3 ※HMは3,4日も掲出
小佐野ー釜石

2日目、今日が本当のさよならだ。

釜石ー小佐野

長い長い汽笛が釜石に響いた。

綾織ー岩手二日町

夜の帳は間もなく下りる。

柏木平ー宮守

お別れは3分間。無数のペンライトが揺れていた。長い汽笛が2発、めがね橋を去った。ありがとうの声と拍手に見送られて。

花巻空港
花巻空港

最後の最後まで。

花巻空港

最後の最後まで。

盛岡車両センター
盛岡車両センター

物語はつづく。今は幕間⸺

C58 239は盛岡の庫内で大切に保存されている。

ー完ー

2024年12月11日 公開