2024年度の冬は記録的な大雪となり、その影響で只見線は一部区間が不通となった。2025年春、分断された只見線の小出口では、キハ110系”東北色”と”タラコ”の2両で運用が実施された。不通となったのは残念だが、ふだんは出会えたらラッキーなこの2両を、確実に撮影できる貴重な機会が訪れたのだった。まさに、当たりくじしか入っていない”ボーナスステージ”といえる状況であった。
東北色とタラコ、そして温暖化の影響もあって年々撮影が難しくなっている豪雪路線らしい残雪風景を求めて、春の魚沼へと足を運んだ。
撮影日:2025年4月20日、26日、 5月5日
枚数:10枚
4月20日、沿線には至るところにまだ多くの残雪があった。桜はほとんど咲いておらず、早春の趣が色濃く残っていた。
大白川駅、朝イチの列車交換。
6時32分発の只見行は、この日から運転が再開された。
4月26日、わずか一週間で桜は一気に満開を迎え、雪も一気に解けた。魚沼田中から小出方面の線路沿いには、ほとんど雪の姿は見られなかった。
一方で、只見方面に向かうと、まだ多くの雪が残っており、雪と桜が織りなす”雪上桜”が見られた。
始発列車。
芽吹きのブナの森、春の根開き。
列車の本数が少なく、スマホの電波も届かない峠区間。
音楽を聴いたり、国道沿いでコゴミを採ったりしながら、ゆったりと一日を過ごした。
そして夕方、本命の一枚を狙って発電所の桜へ向かう。
里の桜よりも一週間ほど遅れて、ようやく満開を迎えていた。
大雪に耐え、人目のない山中でひっそりと咲き誇るその姿は、ひときわ美しく見えた。
2025年6月6日 公開