6月17日に発生した、山形新幹線E8系の車両故障。
これにより、E8系は単独運転を見合わせることになり、福島ー新庄の在来線区間はE3系のみの運用になった。一部列車を除き、東京ー山形・新庄間の直通列車はなくなり、福島駅での乗り換えが必要に。利用者にとっては不便極まりない状況だったに違いない。
しかし、置き換えの迫るE3系を狙う撮り鉄にとっては、この状況はまさにボーナスステージ。
通常運転に戻る前に、なるべく早く撮影に行こう、と考えてはいたももの、6月中はカシオペアの撮影で頭がいっぱい。
ようやく撮影に行けたのは、7月に入ってからであった。
この日は電車と徒歩、カーシェアを組み合わせてふらふらと撮影。
抜けるような好天に恵まれ、夕方はギラリに期待して李平へと向かう。
狙いはつばさ154号、銀つばで来るはず。
撮影地に着くと、眼下には松川の川面がぽつりと光り、まるで鏡のように輝いていた。
そして、肝心の線路も狙い通りの条件である。S字カーブの奥の部分は既に影に沈んでいたが、切り位置となる手前側は、レールと架線がキラキラと光っていた。
時間が経つにつれ、影は奥からも手前からもじわじわと伸びてきて、切り位置付近だけがピンポイントで残された。
ギリギリ間に合いそうだ。
やがて、定刻通りに列車は姿を現し、7両の屋根をギラリと輝かせて通過していった。
少し間をおいて、ヒグラシの鳴き声に混じって、谷間からファーンという警笛が聞こえた。
夏の日中の暑さはしんどいが、夕暮れ時のこの空気感は、好きだ。
すぐにやってくる、719系の普通列車も撮影し、撤収した。
2025年8月4日 公開