先日、ついに新潟へ廃車回送された銀つば。
私と近い世代の方々にとっては、つばさといえばこの色!⸺そう思う人が多いだろう。
廃車回送の日のTLの賑わいからも、銀つばの注目の高さがうかがえた。
私が銀つばを撮り始めたきっかけも、小さい頃に何度も乗った懐かしい色だったからである。
引退が近づくまでは大して撮ることもできず、後悔は大きい。
それでも、小さい頃の思い出に背中を押されるようにして夢中になった日々は、きっと忘れることはないだろう。
12月5日は予定されていた銀つば撮影会が中止となり、波乱が走った。
しかし翌日の12月6日、山形は終日快晴予報。
しかも前日の降雪であたり一面が雪景色。
おそらく最後となるであろう日中運用、そのフィナーレを飾る絶好の機会が訪れた。
この日の銀つばの運用は、山形5時59分発のつばさ172号から始まる。
せっかくの好条件なので、大小屋集落の俯瞰で撮ろうと決めた。
朝4時半、山登りをスタート。
積雪はそれほど深くない。
順調なペースで登り続け、40分ほどで立ち位置付近の鉄塔の袂に着いた。
まだ日の出まで1時間以上あり、本来なら真っ暗なはず。
しかし、この日は満月。
月光が雪に反射し、眼下に広がる景色は「これでもか!」というほど明るく、大小屋の集落やその先に折り重なる山々の稜線まではっきりと浮かび上がっていた。
以前、某サイトで満月の夜に雪景色の上越線を走る「あけぼの」の写真を見たとき、夜明け前のブルーモーメントのような明るさに驚いたが、今回はじめて自分の目でその光景を実感できた。
立ち位置を迷い、右往左往しているうちに、気づけば東の空が明るみ始めていた。
予報通りの快晴である。
降雪にも霧にも悩まされずに俯瞰できるとは、なんと気持ちのよいことだろう。
やがて、まさに日の出を迎えようという頃。
今日の一番列車となる銀つばが、朝の訪れを告げるかのように、スパークを散らしながら、静けさに包まれた峠を登っていった。
そのまま待機して日の出を拝み、719系もしっかり撮って撤収。
こちらもvだった。
帰りは雪を滑るように下り、わずか10分で登山口へ戻ることができた。
2025年12月11日 公開